気軽にメモ

ブログです

更新の停滞が手痛いですね…

『ていたい』だけに……って言いたいだけだったりします。

そして更に『って言いたい』でダジャレを重ねていく、そういう選択もある。

特にはブログをやらないだけで死ぬこともないので気まぐれに更新したりしなかったりします。

 

どちらかと言えば停滞しているのはブログそのものではなく趣味の方であったりするのですが、例えばそれは今まで嵌っていたものに対する熱情の沈み方であったり、新しく嵌ったものに対する情熱の最大値の衰え方であったり。

とはいえどもある種それは年齢と共に進行する自然な変化、既知の増加に対するイコールとしての新鮮さの減衰でもあり、ともすれば老化としては(老化としては)きっと健全ですらあります。

どこか物悲しくもある反面、そろそろ真剣にお金が大事なお年頃にもなるので割りかしポジティブな側面もあったりなかったり。少なくともガチャにつぎ込むことはなくなりました。

まあ、熱情にとどめを刺したのはガチャだったりもするので当然の帰結とも……やはりガチャは悪い文明……

 

そういった趣味に停滞のある中でも、過去から現在に至るまでずっと嵌っているものだったり、新しく嵌るものだったりは細々と存在したりします。

新しく嵌ったものはシミュレーションRPGユグドラ・ユニオンであったりピーチバレーガールしずくであったりリングフィットアドベンチャーであったりと、ガチャを露骨に避けているために(ガチャを露骨に避けているために!)switchなんかで出来る買い切りのゲーム類がほとんどで。

ただしそれらは新しいメディア展開が滅多に為されるものでもなければイラストやSSを生産してくれる人が多々いるジャンルでもない(そもそも自分の趣味嗜好が根本的に大多数受けするものではないので概ね人が集まらない)ため一定程度の気持ちの盛り上がりで落ち着いてしまったりもして、なんというか情熱の最大値の衰え云々はそういう冒険をしない自己選択的な結果の部分もありそうな気がしています。

ガチャは悪い文明なれども今の時代、人と金が集う文明もまたガチャということなのでしょうか、はたまたそれとも単純に世に送り出される作品にことごとくガチャが添えられているということなのでしょうか……何にせよ少なくとも一つ言えるのは、自分の感覚が時代に背中向けて歩き始めていることでした。

だってお金が大事なので……もとい仕事を早く辞めるための手段としてお金が欲しいです、お金があれば人も呪いも無縁でいられる……

 

そんなどんどんと心が暗闇を帯びていっているような今日この頃に、過去から今まで嵌っているものが動きを見せてくれたりもしています。禍福は糾える縄の如しでしょうか。

例えば過去の記事でも取り上げたぷよぷよは、SUN決定版をきっかけに一時期キャラゲーとしても対戦ゲームとしても追いかけていて、個人の創作サイトをくまなく見たり著名なプレイヤーの対戦をずっと見たり、あるいは自分でもちょっと二次創作してみたり連鎖の練習をしてみたりと楽しく嵌っていたジャンルなんですが、最近では『ぷよぷよ最強リーグ』なるトッププレイヤーによるリーグ戦が開催されて、毎週の楽しみだったりします。キャラクターについても時々絵の上手い人やコンパイル時代のイラストレーターさんが絵を上げてくれたりと供給も細々あったりして嬉しいです。

 

そして本当に直近のところで、多感な頃から嵌っていたエドゥ・ファラスキというブラジルのシンガーの方が一枚のアルバムを出してくれました。その名も『ヴェラクルス』。

エドゥ・ファラスキという方について簡単に説明すると、ジャンルはヘヴィメタルで活躍する、しかしながらにメタル界隈では非常に珍しい柔らかい優しい声質の持ち主で、ソングライターとして作る曲もメロウでエモい、そんな人です。語彙力が足りなくてアバウトですが本当にそうなんです。

エドゥ・ファラスキ氏作曲のANGRA-Lease Of Life

 

酷使の影響で一度喉を壊してしまいますが、喉を壊す前はさながら『成人の声量を有したボーイソプラノ』と形容できるかのような本当に柔らかなハイトーンを駆使して、ブラジルでも世界的に有名なバンド・ANGRAのボーカリストとして活躍していました(現在は脱退、自らの結成したバンドにて活動)。

喉を壊して以降はメタル・ジャンルの(特にANGRAの)楽曲に必須な超高音域の歌声が徐々に厳しくなっていきますが、それでもそもそもが歌の上手い、特にピアノ・ピアニッシモの出来る本当に歌の上手い人(大声・ないしはフォルテが出来る人は多くても、ピアノを使いこなせる人は本当に稀有です)のため、上記のLease Of Lifeで聴けるようなエモーショナルな歌声、そしてソングライティングの出来る才能豊かな人で、多感な時期に出会って以降ずっと追いかけていました。

youtu.be↑特に好きな楽曲、氏のバンドAlmahより - Speranza

 

しかしながらに相手はまさしく地球の裏側の人、ブラジルの人聞こえますかーと地面に叫んでも聞こえない距離。

ライブを見に行きたいけれども流石に現地はちょっとあまりにも遠すぎる、ついでに日本の外は治安や水の問題もある。

時たま来日公演をやってくれるけれども悲しいことに多感な時期にはお金がない、ついでに言うなら海外アーティストのチケットは高い。やはりお金は正義……お金がないから大人買いができない、お金がないと大人にもなれない……

そんなほぞを噛むような時期から年月が経ち、一定程度の収入を得られるようになり、なんやかんやあって来日公演を見に行く夢が叶ったりも経験できた訳ですが、ずっと追いかけてるからこそ最近氏の声の調子が一時期(それこそ過去に本人がハイトーン封印宣言を出したことがあったり、時には中音域すらも厳しそうな時期さえ存在した)よりもずっと良くなっていることが分かって、尚且つ去年一昨年にはハイトーンを多用していた頃の楽曲をプレイするツアーもやってくれたりしたので、薄ら薄らとこれはもしかしてもしかしちゃうかもしれない何かがあるかも……とは思っていたんですが。

 

『ヴェラクルス』は、そんな漠然とした想像を遥かに超えてきてくれました。

まず楽曲が良い。

ロディアスでエモい。

分かりやすくそして気持ちよく疾走するトラック2、3、6のThe Ancestry、Sea Of Uncertainties、Crosses。

染み渡るバラードのトラック4、10、12のSky In Your Eyes、Bonfire Of The Vanities、Rainha do Luar。

恐ろしくメロディアスなミッドテンポ・メタルのトラック8、9(この2曲が特に一段と好きです)のFire With Fire、Mirror Of Delusion。

長編のプログレッシブ楽曲で聴き入るトラック7のLand Ahoy。

初代ポケモンのパッケージ裏で有名(?)なバンド・セパルトゥラの人をゲストに迎えた、こんなにやり過ぎちゃっていいの!?と思わず笑みが零れるようなスラッシュ・チューンのFace Of The Storm。

それぞれ一曲一曲がキラー・チューンで一聴の価値どころか即買いの価値ありなんですが、それに加えてさらにアルバム一枚単位での流れが完璧です。

例えばキラーチューンのあるアルバムだと、ともすれば一つの良い曲が逆に浮いてしまう、ないしはその次の曲が良い曲の余韻を殺してしまう(のでその良い曲ばっかりを聞いてしまう)、みたいな現象が存在すると思うんですが。

この『ヴェラクルス』は、本当に余韻が生きたまま次の曲へ、次の曲へと移行していくので、油断すると真面目にアルバム周回し続けてしまうくらいにアルバム単位としての完成度が凄いです。

特にバラードのトラック3と疾走曲のトラック5を繋ぐトラック4、1分弱のインストの差し込み方が非常に絶妙で、このインストがトラック3と5、2曲を1曲に、ないしはトラック1,2,5の疾走曲群とバラードのトラック4までをも1曲として纏め上げているまであります。いや本当に……

 

そして何よりこの『ヴェラクルス』では、失われたと思われていたエドゥ・ファラスキ氏の超高音域がこれでもかとふんだんに使われていることが、今までを追いかけてきたファンとしてすごく嬉しいです。

録り直しの利くCD・レコーディングという状況下でも厳しさの窺えた声(これも個人的には好きでした)から、全盛期を彷彿とさせるかのような歌声への回帰(本人もライナーノーツで「黄金時代が戻ってきた!」と述べています)。

往年のファンにとってはもちろん素晴らしい事柄なのですがそれだけに留まらず、このことは楽曲のキラー・チューン具合にもいい影響を及ぼしていて、激しめの音楽を聴ける人なら一瞬で引き込めるような力のある楽曲ばかりになっています。

そして実際、アマゾンのランキングでも売れ筋ランキングでジャンル1位に昇り詰めるという快挙……

多分ライブで歌うには厳しいことは想像に難くない楽曲達ですが、それでもこの歌声、この出来事には歓びを禁じ得ません。

 

いや、本当にメロディアスでエモい楽曲好きな人みんなに聞いて欲しいそしてあわよくば買ってほしいアルバムです、ヴェラクルス。

 

と、実はこの一行手前の販促のたった一文を書くためだけにブログを書くに至ったりしたんですが、本題に入るまでは愚か結論に至るまでもがやたらとどうして長いので、説明とか文章とか向いてないな……と今更ながらに思ったりしました。どうしてなんでしょうね、どうして……

という訳で記事の落としどころも見失ってきたので、文章の才能が無いのう……というダジャレによって強引に落とすというおっかない力技を使います、そういう選択もある。お金とダジャレが好きなおっかねータイプの人間なので……『おかね』、だけに……

ダジャレを重ねて記事の質を落としていく、そういう選択もある。ダジャレが好きなので。